両脇が道路!細長い扇型のフォルム!!
それだけで思わず興奮してしまうお店は、JR別府駅の東口を出て、右側に少し歩くと見えてくる「そば基」です。
そそられます。素通りできない魔力で、ぐいぐい引き込まれてしまいます。
「冷やしそうめん」と「冷やしうどん」の堂々っぷりったら、ねぇ??
とにかく冷えてるぜ!感は伝わりすぎるほど伝わりますが、あれコレ、そうめんだっけ……???
お店に入ると、かつおだしの香りがすごい!
座席はカウンターのみ、道路に面して長~いお店です。
変色してテカったイス、年季の入ったオカモチ、黄ばんだ時計。そして「ゴルゴ13」「漂流教室」を擁した本棚、机の上には普通の新聞とスポーツ新聞。あー最高!
鴨なんば
思ったよりも醤油が強めのおそば。別府には関西系のそば・うどんがほとんどなので、少し珍しいかもしれません。
しっかり太めのおそば、そして鴨とネギ。この組み合わせはズルイ!
思い切り音をたてて、ずぞぞぞぞぞぞぞーーーーーーーーーっとすするのが正解。
他人なんば
「他人なんば」ってなに?ってなりますよね。
たまごと牛肉、ねぎが入った「他人なんば」は、ちょっとすき焼き風なお味。
鶏(のたまご)×牛だから他人です。
ふと横を見ると、おばちゃんが何かの作業中。
この感じ、たまらーーーーん!
「かちんそば」「木の葉丼」って何?
「そば基」の創業は1974(昭和49)年。めっちゃいい感じにゆるいご夫婦が切り盛りしています。
大阪で修業した後、別府でお店を開いたというご主人。大阪より濃いめの味付けにしてあるそうです。麺だけでなく、どんぶりものも大人気ですよ!
「『そば屋のどんぶりにしちゃあウマい』なんて言ってくれるよ」と照れ笑い。
ところで……「かちんそば」ってなに?と、気になったメニューを聞いてみました。
「かちん=もち」のことで、京都の言葉。「かちんそば」=もち入りそばです。
「木の葉丼」は、かまぼこ、しいたけ、たまねぎ、ねぎ、たまごのどんぶりで、そば屋のでは定番のどんぶりメニューなんですって。
そば屋には独特の言葉があるんですね。勉強になるなぁ。
筆者と同年代の亀さんが健在!
ガサゴソいう音が下の方から聞こえてきて、あたりを見回すと、カメさんがいらっしゃいました!
洗面台の横にあるタオルをどけるとお目見えしたのは、写真の貼り紙です。
小 亀男 ロドリゲス 昭和54年頃
大 亀子 デズデモーナ 昭和57年生まれ
「大亀、小亀って呼んでたのに、いつのまにか子供が名前を付けてたんよ」と笑うお母さん、きゃわゆーい!
駅前という好立地で40年以上も続くうどん・そば屋さん「そば基」。出てくるのも早いので、ささっと食べたい時にも重宝します。もちろん、ゆっくり腰を据えて「ゴルゴ13」を読みふけっても大丈夫ですよ。
なごやか~なご夫婦に、きっとあなたも癒されることでしょう。
「そば基」の情報
メニュー
※メニューは2018年12月現在のものです。
情報
住所 | 大分県別府市駅前町3-11 |
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電話番号 | 0977-21-1519 |
営業時間 | 11:00~22:30 |
定休日 | 日曜日 |
駐車場 | なし |
べっぷる編集長。ビーベップ編集長。フリーランスのライター・編集。夫・娘・犬と一緒に別府へ移住してきました。PR記事や取材記事、キャッチコピーや企画・構成・編集も請け負っています。
ブログ→泥ろぐ http://doronumako.com