別府住民なら誰もが知っている人気フリーペーパー「eyan(イーヤン)」。
2017年7月号で「実は私、プロレスラーです」と衝撃告白をしたeyan編集長に、話を聞きに行きました。
謎に包まれたプロレスラー・ケンドー釜山に迫る!
ヒール(悪役)だというケンドー釜山(ぷさん)との初対面に、緊張するスタッフ一同。
登場するやいなや、「金くれ」ポーズが飛び出しました。
何このお茶目なポーズ。笑っていいのかいけないのか……不思議な緊張に包まれます。
そんな中、インタビュースタートです。
ケンドーさんはヒール(悪役)とのことですが、ヒールを辞めたいと思ったことはないんですか?
一度たりとも、無いよね。自分が凶器使うのも反則するのも楽しいからいいけど、自分がやられるのは絶対ヤダな。俺が痛い思いするのとか、マジ無理。
ちなみに、反則ってのはどんなことをするんでしょうか?
「噛みつき」か「急所攻撃」か、だよね。あとは椅子とか使った凶器攻撃とかだな。
急所っていうと、まさか……?
もちろんアソコ、金○狙いだよね。かかと蹴りしたり、膝蹴りしたり、がっつりパンチ入れたり。俺は絶対やられたくないけどね。
噛みつきは、どんな感じで?
よくやるのは、リングシューズの上からつま先をガブリ!だな。相手は結構痛がってるよ。
カメラマンの足に噛みつくポーズをしてくれるケンドー釜山氏。ヤバイ、迫力がすごい。
「他にも、後ろからこられたときに、指に噛みついてやるな」と、実演してみせてくれました。
必殺技はあるんですか?
「釜山港に帰りたい」と「みんなでマンセイ」が必殺技だな。
「釜山港に帰りたい」を実演。
相手に受け身を取らせない大外刈り。後頭部から落とす技です。
「みんなでマンセイ」は、技をかける前にコールで盛り上げます。そのときの様子を再現したのが上の写真。
「ノリの悪い会場の時だと、誰もレスポンスしてくれねーんだよな」と、寂しそうにつぶやくケンドー釜山氏。
色々見せていただき、ありがとうございます!もうすぐ引退ですが、どんな心境でしょうか?
まぁ、寂しい気持ちはあるよね。
試合後の高揚感とか、もう味わえないと思うとね。
それから、正直ホッとしてるとこもあるよな。死ぬかもわからん!ってな気持ちで試合するから。ケガの心配はなくなるわな。
でもね、それより試合前でハンパなく忙しいから、感傷に浸ってる暇はほぼないってのが正直なところだな。
色々な感情が混じっているんですね。最後の試合の見どころはどこでしょうか?
対戦相手のケンドー・カシシはかなりヤバイ相手だと思ってるんだよ。何してくるかわからんし。でも最後の試合やけん、お客さんが楽しめる試合にしますよ。痛いのは嫌だけどな。
なるほど、ありがとうございます。では最後に、ごく普通の質問をさせてください。
ケンドー釜山さんが、好きな食べ物は?
(即答で)キムチ!
趣味は?
趣味っていうか……よくやることは「物乞い」と「キムチ集め」だな。
物乞い???
昔「バカ兄弟」っていうユニットをプロレスラーと組んで、缶を持って物乞いをしていた時期があるんだよ。
九州一周したり、会場でも物乞いしたりな。その様子を動画で撮ったりもして、結構話題になったんだよ。
その時から、イロモノ系の活動をされていたんですね。
ところで、犬と猫はどちらが好きですか?
犬は、食べるよね。
好きな女性のタイプは?
訴えない女性かな。
秘密の特訓とかはありますか?
レフリーのかつらを取る練習だな。試合の流れの中で、いかに自然にかつらを取るか。そこに一番熱入れてる部分もあるかもな。
次の試合でも、もちろんヤルから、まぁ見てろよ。
昔はキムチを対戦相手の目に塗り込んだりしたこともあったな。ま、色んな面で問題になって、特に匂いがヤバくて自粛するようになったけどな。
19年モノのプロレス着、右には「ケンドー釜山」、左には「南北統一」の文字が輝いています。
こちらは激レア!ケンドー釜山の直筆サインです。
よーーーく見ると、上はカタカナでケンドーって書いてありますよ。
「書くたびに微妙にサインが変わるんだけどな!」と適当加減をアピールされました。
何を聞いても変てこりんな返答がくる、悪役ながらエンターテイナーなケンドー釜山氏。
次の引退試合でも、思いもよらないパフォーマンスを見せてくれるはず!期待が高まります。
eyan編集長・河口敬一郎氏に聞く「ケンドー釜山」とは?
ケンドー釜山氏の次に、eyan編集長・河口さんにお話を聞いてみました。
ケンドー釜山って、編集長から見るとどんな人間ですか?
絶対友達になりたくないタイプですね。なんか嫌な奴ですから。
そうなんですね!悪役ですし。
今回、eyan紙上で「ケンドー釜山は私です!」と告白したワケですが、周囲の反応はどんな感じですか?
やっぱりみんな驚きますよね。え?みたいな。でも、てっきり知ってるもんだと思ってた人に驚かれると、「言ってなかったっけ?」と逆にこっちが驚くこともありました。
ケンドー釜山と編集長の違いってなんでしょうか?
とにかくすべてが違いますね。
ケンドー釜山はデビューして10年くらい、カタコトの日本語しか喋りませんでしたらから。たまに喋ると、声が高かったですね、確か。ここ数年、急激に日本語を喋るキャラになりましたけど。
次の試合で、プロレスラーとしての生活は最後となりますよね。eyanにも書いてありましたが、「プロレスは日常生活でもできる」とは、どういうことでしょうか?
これね、説明しにくいんですけどね。
例えばeyanを立ち上げたのもプロレスなんですよ。
勝負であり、地方からの発信であり、お客さんに魅せるエンターテイメントであり、仕掛けることであり、先に言って実現させることであり。
eyanの表紙に創刊当時から掲げている言葉「大衆娯楽」「勝手に盛り上げる」というのも、プロレスとの共通点なんです。
プロレスは「一寸先はハプニング」と言うのもありますね。
おおお!名言いただきました。
あ、これはアントニオ猪木の名言ですけどね。
引退を前に、目まぐるしい忙しさと一抹の寂しさを感じるという河口編集長。
「絶対にお客さんに楽しんでもらえる試合になますよ!」と自信たっぷりです。
企画の天才・笑いの達人、eyan編集長による「大分プロレス」見逃せません!
まとめ
ケンドー釜山の引退試合、大分プロレスのラスト興行は7月23日(日)、ビーコンプラザコンベンションホールにて開催です。
大分プロレス24年の歴史のフィナーレ、そしてケンドー釜山の選手生活19年の終幕を、ぜひあなたの目で見届けましょう。
大分プロレス解散興行 ジ・アッチィー&ケンドー釜山 引退試合
イベント名 | 大分プロレス解散興行 ジ・アッチィー&ケンドー釜山 引退試合 |
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日時 | 7月23日(日) |
会場 | 別府ビーコンプラザ コンベンションホール |
時間 | OPEN / 14:00 START / 15:00 |
お問い合わせ | (株)クリオシティおおいた |
電話 | 0977-22-2315 |
べっぷる編集長。ビーベップ編集長。フリーランスのライター・編集。夫・娘・犬と一緒に別府へ移住してきました。PR記事や取材記事、キャッチコピーや企画・構成・編集も請け負っています。
ブログ→泥ろぐ http://doronumako.com