まるで、闇鍋に足を突っ込んでいるような気分!
「別府温泉保養ランド」といえば、インパクトあるお風呂を求める人々には聖地のような場所。やたら広い施設の中に、泉質の違う温泉がいくつもあるんですから、温泉好きにはたまらないでしょう。
しかし、実際に入浴した人の感想は千差万別。「最高!」「ほぼ罰ゲーム!」と、両極端の印象を持ち、賛否両論あることでも知られています。
いずれにせよ、その特異性は群を抜いている「別府温泉保養ランド」。オープンと同時、朝の9時に行ってきました!
長ーい廊下と迫りくる注意書きの洗礼
フロントで料金を支払い、入浴券を受け取ります。貴重品を持っている人はここでロッカーに預けるように促されます。
浴場目指して進むんですが、これがめっちゃ長い道のり!
途中で不安になるほどの長さですが、道なりに進めば浴場入り口が見えてきます。
浴場のある建物に入ると……あれ、ここは公民館かな?と錯覚するような、古き良き昭和の休憩室。
そして、至る所にあるのが主張の強い文字・文字・文字!
とりあえず入浴券を指定の場所に入れ、いざ出陣!
ゆっくり浸かれる「コロイド泉(男女別)」
脱衣所から2段ほど下がったところにあるのが、「コロイド泉」です。
青みがかったお湯に朝の光がさし込んで、気持ちよいお風呂。石造りで、20~30人は同時に入れそうなくらい広々としています。
“古い皮膚を落としてお肌を白くする”との説明書きあり!女性にはもってこいの泉質ですね。
いろいろ浮いてる珍温泉「泥湯・内風呂」
……お亡くなりになった虫さんが、浮いている……るるる…………
よし!見てないふりをしよう
お湯に入ると、ぬちゃっと泥の感触。
ぐにゅるぐにゅる、にゅぶぶぶぶぶ……泥に沈む足の感覚の中に、時折ひっかかるナニか。
一体コレはなんなのか、謎です。けれども、髪の毛が大量に足に絡まる、というイメージとは違いました。
泥で足元がおぼつかないので、手すり(?)につかまりながら歩いたり、お湯に浸かったりしました。なんだか、普通の温泉よりカラダ浮くような気がするー!
と思ったら、「別府保養ランド」のWEBサイトにはこんな記載がありました。
普通の温泉より比重が重く浮力が大きいので浸かると不思議な浮遊感が楽しめます。
引用元:温泉のご案内│別府温泉保養ランド
大量の注意書きで圧迫されますが、12歳未満は入浴不可というのは大事なポイントです。
別府イチ有名な泥湯「泥湯・露天風呂(混浴)」
「別府温泉保養ランド」の目玉、泥湯の露天風呂・混浴です!
こちらも下に泥が沈み溜まっています。
泥を足から持ち上げてかきまぜたほうがよいのか????正しい入浴法がイマイチわからないですが……。
そして、目の前に見えているもうひとつの露天に行きたいけれど、どうしたもんかわからない。ので、とりあえず最初の方に戻って地図を確認することに。
順路があるのかないのか、どうにも変な感じです。いつどこでどうなるのか、先が見えないスリル&サスペンス!
なんだか楽しくなってきたぞーーーーーー!!!!
激アツっ!!!!!「蒸し湯(男女別)」
次に挑戦したのは「蒸し湯」。
扉を開けて一歩入るも、あっつーーーーー!!!!!!!!!
息が苦しい!蒸気がすごすぎて前が見えない!あ、それはメガネが曇ってるせいもあるけれど、外しても一寸先が見えないよーーーー。
サウナのように突き刺さるような熱さでなく、じわじわっと、じゅわじゅわ~っという感じです。意味不明でごめんなさい。
地獄蒸しのたまごの気分になれる、それが蒸し湯です。
蒸し湯の外には水風呂。完全に水でなく、ぬるま湯がちょろちょろと出ていました。
女性には難易度が高い?「自律神経の湯(混浴)」
そして最大の難関!?蒸し湯の横から行く「自律神経の湯」に挑戦です。
湯にたどり着くまでが至難の業。混浴露天風呂の周りをぐるっと歩かなといけません。
途中までは、草木の陰でごまかせます。が、途中見事になにもない、なんにもない、まったくなんにもなーーーーい!という状況に追い込まれてしまうんです!
当然、ぱっかーんと丸見えになるんですね。
露天風呂には、見たところ男性ふたりほど。だからもう、いいやと思ってえいやーーーーーーっと行きました。
「自律神経の湯」は、大きな露天風呂より泥の層が厚く、足首が隠れる15cmくらいは積もってる印象でした。
一歩踏み出すたびに、ずぶずぶと足が泥に沈んでいきます。女性はここまで入りに来る人が少ないのかもしれません。
その分、泥の中のひっかかりが少ないような気がしました。
湯に打たれて極楽気分「滝湯(混浴)」
こちら……筆者、見落としていて入っておりません。おそらく、とっても気持ちがよい打たせ湯です。こちらも混浴です!
まとめ
鄙びた趣のある休憩室、浴場入り口までの長~い廊下、随所にある手書きの注意貼り紙や看板。
「別府保養ランド」は、味わい深い光景であふれています。
御客様は地獄に直接お入りになっているということをお忘れにならないで下さい。
恐ろしく丁寧で凄みのある注意書きを心に留めて、入浴しましょう!
地獄を肌で体感できるレアな泥湯、ぜひ挑戦してみてください。
注意:せっけん、シャンプーの使用は不可。許可なしの撮影(携帯電話のカメラ含む)は禁止です。※べっぷる編集部は許可を得て撮影しています。
ルールを守って入浴しましょう。
「別府保養ランド」の情報
住所 | 大分県別府市明礬5組 紺屋地獄 |
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電話番号 | 0977-66-2221 |
営業時間 | 9:00~22:00(月曜日のみ20:00まで) 屋内の泥湯、蒸し湯は19:30まで |
定休日 | 年中無休 |
料金 | 大人 \1,050/小人 \570/幼児 \310 |
駐車場 | 200台 |
WEB | http://hoyoland.webcrow.jp/ |
べっぷる編集長。ビーベップ編集長。フリーランスのライター・編集。夫・娘・犬と一緒に別府へ移住してきました。PR記事や取材記事、キャッチコピーや企画・構成・編集も請け負っています。
ブログ→泥ろぐ http://doronumako.com