至福のおでん・やきとり!昭和屋台の情緒が骨の髄まで染み渡る「九丁目の八ちょう目」


流川通り沿い、流川8丁目の信号からドラッグストアモリを目指して歩くと、手前左側に「九丁目の八ちょう目」という看板が現れます。


外観からして、何やら気になる感じ。



「ラーメン」「やきとり」「屋台」の文字に気の抜けたイラスト。
赤ちょうちんに、期待がムクムク膨らみます!

昭和25(1950)年創業 本物の昭和ココにあり!




店内は年季が入ってあめ色に光る壁、ちょっと黄ばんだメニュー、そして大きなおでんの鍋が存在感抜群。
座席はカウンターのみです。

「九丁目の八ちょう目」の創業は、昭和25年。当時は5坪の店が100件くらいひしめき合っていました

創業当時の屋号は「八丁目酒場」ですが、通称の呼び名が定着したそうです。

実は筆者「八丁目の九丁目?」「七丁目の八丁目??」など、記憶力の悪さからなかなか店名を覚えられませんでした。ごめんなさい!


お店の外に出てトイレへと続く道を通ると、古い木造の屋根や古びた看板など、当時の名残が見られます。

電話番号が3ケタの貴重な看板ですよ。

やきとり&50年物ニンニク醤油


「九丁目の八ちょう目」のメニューは、昔ながらの定番ものが揃っています。

おでん、やきとり、ラーメン、冷麺などなど。
いつでも安心して変わらぬ味を楽しめます。


まずは生ビール!
隣にあるのは、大分名物「りゅうきゅう」です。この日はカツオのりゅうきゅうでした。

もーーーーーーー文句なしの組み合わせ!!



鶏肉の焼ける香ばしい匂いを嗅ぎながら、店主のまぁちゃんとお喋り。

まぁちゃんはお客さんみんなを”ちゃん付け”で呼ぶのが習慣の様子。
筆者も久々に“ちゃん付け”で名前を呼ばれて、照れるやら嬉しいやら、なんだかくすぐったい気分です。

ちょっとだけ若返った気がします。


もも。


ずり。砂肝のことですね。


きも。レバーです。


こちらはカワ。

ぷりっぷりで弾力のあるのハツ、コリコリっとした歯触りが最高のずり、そして皮、モモをたっぷりと堪能。

困ったことにビールが止まりません。どうしよう……!!


50年間、継ぎ足し継ぎ足しで作られた「にんにく醤油」に浸けていただきましょう。
炭焼きならでは香ばしさと、にんにく醤油の大人の刺激が最高です。

創業当初から継ぎ足しのおでん!


おでんの汁は創業当初から継ぎ足しで使用
どんなに前の日の終わりが遅くても、毎朝8時半から仕込みをしています。

大きな鉄の鍋で、おいしそうな照りを見せつけるおでんたち。
何を頼もうか迷います。


大根、めっちゃデカい!
他に、きんちゃく、たまごも注文。
たまごは鍋の鉄分で真っ黒。豆腐も真っ黒になっていました。

しみしみの大根はやっぱり最高~。
ほっとする味わいのおでんです。


糸こんにゃくとすじも追加で!

名物のラーメン、冷麺は残念ながら売り切れでしたが、こちらも作り方は創業時から変わらないそうです。
次回に食べたいメニューがいっぱいになってしまいました。もう、商売上手だな!

メニュー



メニューはどれもリーズナブルで、味はお墨付き!

気になる名前のメニューもたくさんありますよ。
1日で全部を制覇するのは難しそうです。

店主のまぁちゃんと、色男だった先代のお話


店主のまぁちゃん、こと山中正之さんは、サラリーマンや高校の数学教師を経て「九丁目の八ちょう目」を継ぎました。

数学の教師から料理人とは、思い切った方向転換!



正之さんのお父さんである先代の写真です。映画俳優と見まごうほどの男前
今、目の前に現れたら……横に座る夫そっちのけで惚れそうです。


「父はね、すごく頑張り屋っていう印象だね。大正生まれの戦争経験者だから、本当に働き者なんだよ。

毎日朝から仕込みをして、深夜3:00~4:00まで営業してたもんね。僕と一緒に働いたのは5年間くらいかな。

その昔、別府の3大イケメンなんて言われていたらしいよ」

そんな言葉も思わず納得。おまけに、まったく”怒らない”お父さんだったそうです。
筆者の父は大胆に怒るタイプだったので、うらやましいなーなんて思ったり。

女性客に大人気!店内みんなで大盛り上がり


時間とともに、気づけば店内は満席状態。女性の一人客とカップル一組、女性2人組のグループが一組でした。

一人で飲みに来ていたお姉さんは、今は引っ越して別府が地元ではないそうですが、

「別府で飲みがあったりしたときは、ここに来るんよー」

と、ひさびさのまぁちゃんとの再会を楽しんでいるご様子。

一方、隣に座った女性2人組さんにあれやこれや話をしていると、いつのまにか別府の都市伝説の話に。

別府の人なら知ってる有名な話らしく「●●の館」とか、「●●の木」とか、みんなを巻き込んで大盛り上がり!


話も弾んだところで、瓶ビールを注文。赤星が出てくるあたり、本当に渋いです。

そんなに広くない店内は、いやでも隣とくっつくので、お客さん同士もスグ仲良くなります。

常連さんも始めての人も、老若男女問わず受け入れてくれる懐の深さに乾杯!


まぁちゃんもビールをゴクリ。



別府のみならず、全国の酒好きに愛されている「九丁目の八ちょう目」。新聞や雑誌など、様々なところで話題になっているようです。

どの記事を読んでも、べた褒め。その気持ち、わかります!


トイレには、在りし日のプロレス写真が飾られていました。
ジャイアント馬場とアントニオ猪木、若くてピッチピチ。


こちらは、トイレの前にある暖簾の裏に書かれた一言。
こんなこと書かれたら、飲むしかないでしょっ!

このお茶目さ、しびれます。


ノリが良くてお話上手のまぁちゃん。
この笑顔と味は、一度知ったら必ず恋しくなるんだろうな……

まとめ


昭和のテーマパークを地で行くような、昭和まんまのお店。

創業当時から変わらず継ぎ足されるタレや醤油は、お店を守り続けてきた先代とまぁちゃんの作り上げてきた歴史でもあります。

誰もが気負わずに、心の底からお酒と肴を楽しめる、いつまでも変わってほしくない居心地のよい場所でした。

あなたも足を踏み入れれば、みんなに教えたいような、こっそり秘密にしておきたいような、とっておきのお店になるでしょう。

九丁目の八ちょう目

九丁目の八ちょう目
住所:大分県別府市光町13-16
電話0977-22-1041
営業時間:17:00~23:30
定休日:土曜、日曜(祝日は営業)
駐車場:あり(2台)
Facebookhttps://www.facebook.com/ma9868/

泥ぬマコ

ライター・編集。引っ越し魔の夫と娘、犬と別府に移住してきました。PR記事や取材記事、キャッチコピーや企画・構成・編集も請け負っています。
ブログ→泥ろぐ http://doronumako.com