妖しさと禍々しさが止まらない…異色の本屋さん「書肆ゲンシシャ」第2弾

かなりの「入りづらさ」で来るものを選ぶ「書肆(しょし)ゲンシシャ(以下、ゲンシシャ)」

べっぷるスタート直後に投稿した記事に、一部の奥様方からは「恐くて入れない」「なんか気持ち悪い」なんて言われることもありました。

しかし、ゲンシシャは全国的にかなりの有名店。日本全国・津々浦々からお客様が訪れ、ゲンシシャだけを目当てに来別する人もいるほど、コアなファンが多いのです。

しかも、お客さんの7割は女性、圧倒的に20代が多いといいます。

 

Twitterのフォロワーは10万人以上、怪しげでミステリアスで、怖いけど気になる、見たくないのに覗いちゃう、そんな不思議な魅力(魔力?)で人を引きつけるお店ゲンシシャをご紹介します。

第1弾の紹介記事はこちら↓

なにこの世界…未知との遭遇だらけ!驚異の陳列室「書肆ゲンシシャ」
...

常に新しい品物を仕入れては人々を驚かせ続ける店主。最近人気のコレクションを見せてもらいました。

※※※注意※※※

この記事には、一部ショッキングな内容が含まれています。過激な写真やものが苦手な方は、これ以上読みすすめるのはやめましょう。

目に優しく心がなごむ、珍スポ記事でもお読みください。

珍スポ
「珍スポ」の記事一覧です。

人気NO.1のコレクション「人の皮で作られた本」

「ゲンシシャ」で圧倒的人気を誇るもの、それが「人の皮でできた本」です。

 

1694年製の宗教書で、スペイン語で書かれています。

 

お客さんの大半は、この本を目当てにやってくるんだとか。

“人の皮の本”は、世の中に100冊以上あり、18世紀頃に作られたといいます。

スペインなどヨーロッパで犯罪者や引き取り手のない遺体の皮を剥ぎ、医学書や聖書、犯罪関係の本などを作っていたそうです。

 

「ほらここ、見てくださいよ。傷跡を縫い合わせた跡があるんです。どこの皮なのかはわからないけど、おそらく背中でしょうか?虫がこないように気をつけています」。ニヤリと笑う店主。

 

ちなみに「人の皮の本の作り方」は『愛書狂の本棚』という本に書かれているそうです。

人皮本以外の人気メニューとは?

ゲンシシャの料金は時間制。1時間1,000円(紅茶 or ジュース1杯サービス)です。

本の販売の他「人の皮の本」のように他でまずお目にかかれない「珍奇なる物」を展示しています。

そんなゲンシシャにはお品書き(?)が用意されています。

 

中でも人気メニューは、下記の通り。

【本】
・死後写真
・見世物
・死体
・処刑拷問
・食人
・人体実験

【写真】
・緊縛
・切腹
・LGBT

字面だけで不穏な空気が漂いますね……。

それにしてもみなさん、普段は観られないもの、怖いもの、触れたことのないものへの興味が旺盛なようです。わかるわかる、わかるわー!

「ヤバイ薬」コレクション

明快錠

“夜も眠らず働ける”でおなじみの覚醒剤のビン。
生産していたのは、かつてKIOSKを運営していた「鉄道弘済会」です。

神薬

万能薬として販売されていたもの。

成分表には、アルコール、クロロホルム、エーテルと記載されています。

明治〜戦後しばらくまで売られており、元は資生堂のヒット商品でした。あまりに売れたため、いろいろな企業が生産したようです。

特殊疲労回復飲料

戦前に軍で使われていたもの。7人分あります。

「今で言うモンスターエナジーみたいなものですね」と、店主が説明してくれました。

突撃一番

日本軍が戦争中、慰安婦とアレするときに使っていたコンドームです。

 

現物はパリパリになっており、外側のみの状態。

カルモチン

太宰治が使ったといわれる睡眠薬。

不謹慎ゲーム・拷問道具など盛りだくさんの「珍奇なるコレクション」

防共ゲーム

コミンテルン(共産主義インターナショナル)を倒すゲーム。

下のくぼみから飛び出したら勝ちというルールです。
挑戦してみたお客さんの中で、一番早い人で20分でクリアしたそうですよ。

原爆ゲーム

アメリカで売られていたもの。
広島と長崎に原爆を落とすという、ストレートなゲームです。

その昔、イギリスのゲーム博覧会でも展示されていたらしいですよ。

そういえば筆者が幼少の頃「グンカ・チョーセン・ハワイ」というじゃんけんゲームをした記憶があります。なんだかそれを思い出しました。

猫の神経標本

猫の神経のホルマリン漬け。

石川県の小学校が廃校になった際、理科室から出てきたそうです。

瓶の底をよく見ると、目玉が下に落ちております。ひょえ〜〜〜〜〜

りんの玉

遊女がアソコに忍ばせて、腰を振ると鳴るという代物。戦前に使われました。

現代でも「芸者ボール」というものがあるそうで、膣トレグッズということですが……なるほど、世の中にはイロンナモノがアルンダナー!

人肉

なんと!皮がついてる本物の人肉までありました。
誰の?どこの部位?と聞いてみるも、真相は全部が謎だそうです。
カナダから輸入したとのことなので、向こうの人かもしれません。

【ダマル】頭蓋骨の楽器

チベットのでんでん大鼓です。

赤ちゃんの頭蓋骨(たぶん人間)と動物の皮を使って作られています。

拷問器具「苦悩の梨」

「苦悩の梨」と名付けられた拷問道具。

 

持ち手が、持ち手が思いがけず、かわいいんですよ。

 

口に入れ、くるくる回して広げるそうです。
これよりも小さいサイズで、性器に入れるものもあったらしいですよ。

こぇぇぇぇよーーーーーー 泣

焼夷弾

第二次世界大戦のときにアメリカが落としたもの

アメリカで日本の家を再現して、どうしたら効率的に燃えるか実験
その結果、改良して作られた焼夷弾

肋骨レコード

旧ソビエト連邦時代、ビートルズなどの音楽が禁止されました。
そこで出回ったのがレントゲン写真を使用したレコードです。
レッド・ツェッペリン、ジョージ・ハリスンなどのレコード盤もありました。

なんだこれはのオンパレード「珍奇なる本」コレクション

CROOKS LIKE US

犯罪者の写真集。

昔は、捕まったときに好きなように写真を撮られたそうです。
なるほど、みなさん、どことなくカッコつけてる感じがしますよ。

死体写真 ハードコアワークス

日本人写真家による、そういう写真集です。とにかく死体写真はゲンシシャで人気があるんですって。

悪夢を見るのがわかりきっているのに、どうしても見たい欲望に抗えなくなるんですかね……。

HEAD SHOTS

男性が絶頂に達している瞬間の顔を集めた写真集。

ゲンシシャに来訪する女子に大人気だそうですよ!アウっっっ!!

オランダの解剖博物館のカタログ

2009年発行、カラーのカタログです。

奇形の動物などが掲載されています。

REN HANG

29歳で亡くなった、中国人写真家による写真集。

性器などを露出した写真を撮っていました。

露出がスゴいのに、どことなくオシャレな写真が満載です。

死刑囚の描いた画集

林真須美、加藤智大など、有名人(?)の絵も数多く掲載されています。 

DEDRY INTENT

処刑、犯罪現場、刑務所の様子などの写真集。

あまりにもアレなので、ここではとても紹介できません。
気になる人は店主に直接見せてもらいましょう。

Freaks

奇形の人の写真集。

まんが サガワさん

人肉を食べた佐川 一政が、その経験を漫画にしたもの。

表紙のカバー下をぜひごらんください。
※自己責任でお願いします

日本残酷物語

映画「日本残酷物語」のシーンを写真にしたもの。

猿の脳みそを食べるシーンなどが掲載されています。ぐええええー

ルームサービス

ホテルの部屋で、マッチョな男がアンニュイな写真集。

やたらと気だるげなイケメン様たちが、わんさか登場します。
腐女子のみなさま必見です。

犯罪現場写真集

江戸川乱歩が愛読していたともいわれる、犯罪現場の写真集。

表紙はドイツ語、中は日本語です。

店主おすすめの品

少女椿

1984年発行の初版本。

現在はカットされているシーンも収録されています。

気になる!!!!

佐川さんの直筆原稿

先程も紹介した人肉佐川さんの直筆原稿です。

まとめ

ここではそれぞれ、少しずつだけ紹介しましたが、店主に聞けばもっともっと詳しくて興味深い情報が出てきます。

気になるものがある人、人にはあまり言えないアレなものに触れたい人、ちょっとばかりクセの強いものを欲している人は、ぜひぜひ「書肆ゲンシシャ」へ!

気力が十分で、心が健康なときに行くことをおすすめします。

マジ、凹んでるときは地の底まで落ち込んでしまいますからね……

 

それではみなさま、ごきげんよう。

「書肆ゲンシシャ」の情報

住所大分県別府市青山町7-58-101
電話番号0977-85-7515
営業時間12:00~19:00
定休日水・木
駐車場あり(1台)
HPhttp://www.genshisha.jp/index.html

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この記事を書いた人
泥ぬマコ

べっぷる編集長。ビーベップ編集長。フリーランスのライター・編集。夫・娘・犬と一緒に別府へ移住してきました。PR記事や取材記事、キャッチコピーや企画・構成・編集も請け負っています。
ブログ→泥ろぐ http://doronumako.com