別府なのに「新博多」?そこかしこにナゾがある昭和の食堂

鉄輪の昭和情緒たっぷりの小路、九州横断道路からちょっと入った路地にある「新博多」。
別府屈指の温泉街らしく、店先は湯煙でかすんでいます。
別府なのに博多。しかも「新」がついているのが謎すぎですね。

とり天定食

オーソドックスなとり天定食。

 

「唐揚げかな?」

と思うほどカリッカリの衣です。
カラシとポン酢をつけていただきました。

 

ジューシーでうまかったです。

でも、これ唐揚げかな?

という疑念が最後まで拭えませんでしたが、それはそれでウマければいいので気にしないことにしました。

チャンポン

具だくさんのチャンポン。

調理した音が全くしないのに、奥の方からおばあちゃんがチャンポンをもってきました。モヤシもキャベツもいい具合にシャキシャキで、とってもおいしかったです。

昭和な雰囲気と店員さんの微妙な「間」が楽しい

薄暗く静まり返った店内。おっちゃんが、

「もしかして、客?」

みたいな驚きの表情でこちらを見たので、若干不安になりました。

 

そして、おもむろにテレビをつけてくれました。

「ワイルドだぜ~」

で一世を風靡した「スギちゃん」のサインが飾られていました。

 

野球部が夏の練習の時に、キンキンの麦茶をストックしておくサイズのヤカンがストーブに乗ってます。

 

とり天定食とトンカツ定食を注文しましたが、

「豚は切らしてるのよ~ゴメンね」

とのことなので、代わりにチャンポンをチョイス。

 

お水、おしぼりをもってきてくれた後、店員さんは誰もいなくなりました。
なんとなく不安と不思議が交錯し、ドキドキしてしまいます。
もしかしたら、それもひとつのウリかもしれません。

まとめ

どこかに消えたおっちゃんの代わりに、おばあちゃんがカウンターに座り新聞を読んでいたので、店名の由来について聞いてみました。

 

筆者「なんで別府なのに、「新博多」なんですか?」

おばあちゃん「それはね、この店、前は「博多港」っていう寿司屋だったからなのよ。この店をはじめてから、もう40年になるのよ。」

筆者「じゃあ、その寿司屋さんは博多港から魚を仕入れていたんですかね?」

おばあちゃん「それは、わからないねー」

筆者「……ですよねー」

 

お店の付近の小路も昭和情緒たっぷり。

 

ああ、温泉街だなぁとしみじみ感じられるでしょう。
ぜひ、付近を浴衣で散策したいですね。

新博多

店名新博多
住所大分県別府市風呂本 大分県別府市風呂本3
電話番号0977-66-3346
営業時間11:00~21:00
定休日年中無休(不定休あり)
駐車場あり

この記事を書いた人
泥ぬマコ

べっぷる編集長。ビーベップ編集長。フリーランスのライター・編集。夫・娘・犬と一緒に別府へ移住してきました。PR記事や取材記事、キャッチコピーや企画・構成・編集も請け負っています。
ブログ→泥ろぐ http://doronumako.com