気になる”葬儀業界の裏話”ブチまけてもらいました【備庵】

あまり接する機会のない葬儀屋さん。「できれば、お近づきにはなりたくないなぁ」なんて思ってしまうのが正直なところです。

未知の業界に迫るべく、ほんの少しだけお邪魔してみると……思いもよらない事実に続々と直面!世の中知らないことだらけでした。

 

現代のお葬式事情とは?
驚きの遺影術とは?
葬儀屋さんで働く人たちの胸の内とは?

気になるあんなことやこんなこと、大公開しちゃいます!

ご協力いただいたのは、『ぬくもり家族葬「備庵」 別府船小路町』さんです。

こんなこともできるの?最近の遺影事情

お葬式の前、遺族には決めることがたくさんあります。式はどうするのか、手続きはどうするのか、どんな流れになるのか。

突然の悲しみに暮れながらも、やらなければならないことがいっぱい。

そんな中のひとつに、遺影についての問題があります。遺影とは、お葬式で使う故人の写真のこと。特に故人の指定がなかった場合、どの写真にしたらいいのか?慌ててしまう人も多いようです。

困ったどうしよう!そんな状況にスマートに対応できるのが、現代の遺影事情。

 

まず遺影の背景はどんなものにも変更可能で、バリエーション豊富!男性は青系グラデーションを選ぶ人が多く、女性はピンクやベージュ、オレンジなどが多いとのこと。

故人の服装だって自由自在です。

 

男性はゴルフ、紋付き袴、釣り、詰襟の学生服などの服からお好きなものを。ネクタイもいろんな色柄が選べます。紐タイもありますよ!

 

女性は着物、洋服、ドレスなど様々。スタッフ岩田さんおすすめは、「紫などの着物にお花背景」です。

 

ちなみに……青空に浮かんでる風のゴッド的な写真は、今までにひとりもチョイスしていないそうです。

遺影を作る際、7割位の人が着替えを希望するんですって。意外と多くて驚きました。

基本、どんな写真でも遺影にできると聞いた筆者。思わず「変顔の写真とか選びたいなー、で、お葬式なのにみんなクスクスしちゃう写真にしたいなー」という考えが浮かびましたが……たぶんそれでもOKなんですよね。

今と昔でこんなに違う!「親指隠せ」がなくなった理由

霊柩車、今はド派手なタイプはほぼありません。黒くて長い、一目見て「霊柩車」という車も少なくなりました。

少し大きめのごく普通の車、しかも黒とは限らないようです。それが今のスタンダードで、ちょっと見だと霊柩車とは判別できません。

そういえば昔は「霊柩車を見たら親指隠せ!」なんてよく言われましたが、今その霊柩車を見かけません。車が普通と変わらないから、見分けられなくなっていたんですね。

お葬式事情、昔と大きく違うのは事前に相談する人が多いという点もあります。

 

少し前までは「まだ生きてるのに葬式の話なんて!」というタブー感が色濃くありました。今はそれが薄れて「ゆっくり落ち着いた状態で葬儀の相談をする」という選択肢が当たり前になり、ご本人自身が相談に来ることも多くなったそうです。

「今は病院や施設から自宅に戻るご遺体は少ない」という事実にも驚きました。最近では、病院からそのまま葬儀社へ行くのが大半。施設に入っていた方など、近所にご迷惑をかけたくないという人が多いそうです。

 

オプションで棺や骨壺も好きなものを選べます。希望のものを自分で購入して持ち込みもできますよ。

お坊さんの待機部屋はスリッパがスゴイ!

取材先の備庵さんには、宿泊もできるご遺族の部屋があります。遠くから別府に来る方のために、シャワーも完備。

 

そしてお寺さんの待機部屋、スリッパがめっちゃゴージャス!こんなにキンキラキン☆なスリッパ、始めて見ました……!!!

葬儀屋関係者の誰もがうなずく「葬儀屋あるある」って?

「備庵」マネージャー・葬祭ディレクター1級の岩田まゆみさんにインタビューしてみました。

「葬祭ディレクター」ってなんですか?

岩田さん「葬祭ディレクターには、2級(2年以上の勤務)と1級(5年以上の勤務)があって、試験は学科と実技があります。

学科は、葬儀の歴史……古墳とか勉強するんですよ。実技は、司会や幕張りなど。制限時間7分以内にキレイなドレープを作って幕を張るなどを行います。体力を使うので、女性には結構厳しいですね」

古墳から勉強とは!まさかの回答にびっくりです。

式の最中に笑いそうになったコトはある?

岩田さん「(即答で)ありますよ!!!!」

筆者「それはなぜ……?」

岩田さん「お経の切れ目にね、必ず『ねんねんっ』っていうお坊さんがいたんですよ。あと、もう亡くなったけど名物のお坊さんで、最後に『なにもーなにもーかったじっけなーいっ!』って叫ぶ人とか」

筆者「それは笑うしかないですが……そんな時はどうするんですか?まさか大爆笑できないですよね?」

岩田さん「もうね、スっと会場から出てなんとかしますよ。スっとね」

なぜ葬儀屋で働こうと思ったの?

岩田さん「最初は『おとき』の3時間だけ配膳係としてパートで働きました。暇つぶしというか、何となく始めたんです。葬儀屋とか気にせず、ただ勤務時間がぴったりだったからですね。

で、次にアシスタントになりました。色々と仕事するなかで、人生に一回しかない最期の葬儀に立ち会えるってすごいという思いが強くなり、この仕事を続けてきました」

葬儀屋あるあるって?

岩田さん「LINEしようとして『も』って入れると、必ず『喪家』って変換されます」

筆者「そんな単語使ったことない!!!!!」

葬儀専門の司会者が語るガチなアレの話

次にお話を伺ったのは、葬儀専門の司会者・白石さおりさん。アシスタントも行います。

葬儀中に笑えるコトってありますか?

白石さん「ありますね。ありますけど、うつむいたり、横向いたりしてスルーします」

筆者「え、でも大爆笑したいときとか、大丈夫ですか?」

白石さん「そこはね、プロですから。我慢できます!

筆者「……かっこえぇ!」

葬儀が終わったら、家に入る前に塩振りかける?

白石さん「塩はふらないし、今は普通の参列者にも塩を配らないことが多いんですよ。行きの道と帰りの道を変えることもしないですね」

霊的な恐怖体験とか、あります?

白石さん「……聞いちゃいます?聞いちゃいます??」

筆者「……え……こわいこわいこわい!」

白石さん「ですね」

筆者「音?」

白石さん「そこに誰もいないのに、まるで存在するかのような音がすることがありましたね。今でなく前の職場でしたけど。2階で誰か歩いてるなーと思ったら、全員下にいたんです。上には誰もいないのに……」

一同「……(言葉にできない悲鳴)!!!!!!」

葬儀屋あるあるって?

白石さん「んー、なんだろう?」

筆者「岩田さんは、LINE変換の話をしてくれましたよ」

白石さん「あー、それはあるあるですね。『そ』葬儀『し』出棺『つ』通夜、です!」

筆者「葬儀屋さんのLINE、予測変換だけしたら字面のインパクトが物凄いっすね……」

なぜこの仕事をしているのでしょうか?

白石さん「ひとつとして同じ式はなく、毎回違うからやりがいがありますね」

休みの日は何をしています?

白石さん「朝から××してます!」

筆者「え、朝から!?いいっすね」

白石さん「あ、でも今のは書かないでくださいね。娘とショッピングとかもしますよ!急に休みになったり、一般的な休日とは限らないから、友達と約束などしにくいんですよ。だからひとりで楽しむんです♡」

筆者「なるほど!」

好きな食べ物は?

白石さん「ピザ、パスタが好きです」

中高時代の部活は?

「水泳部です!」

インタビューに応じていただいた岩田さん、白石さん、ありがとうございました!

まとめ

普段は考えることすらないお葬式、葬儀屋さんの世界。どんな業界も時代と共にかわっていくんだなーなんて、改めて感じました。

すげぇ!と驚いたり関心したり、とにかく世の中って知らないことだらけだよなーと深く深く実感した葬儀屋さん訪問、ご協力いただいた「備庵」さん、ありがとうございました!!!

「備庵」情報

住所大分県別府市船小路町4-6
電話番号0120-01-8768
営業時間24時間
定休日年中無休
駐車場あり
WEB家族葬のファイン葬祭事業部サイト(判田台・備庵各店舗)
株式会社ファインサイト

この記事を書いた人
泥ぬマコ

べっぷる編集長。ビーベップ編集長。フリーランスのライター・編集。夫・娘・犬と一緒に別府へ移住してきました。PR記事や取材記事、キャッチコピーや企画・構成・編集も請け負っています。
ブログ→泥ろぐ http://doronumako.com